WordPressテーマを自作する方法：最低限のテンプレート構成

はじめに
1. WordPressテーマに必要な最低限のファイル構成
2. WordPressの基本的なテンプレートタグとループ
1. 主要なテンプレートタグ
2. WordPressループの基本
3. シンプルなテーマを作る（基本構造）
4. まとめと次のステップ

はじめに

WordPressを使用していて、「オリジナルデザインのテーマを作りたい！」と思ったことはありませんか？テーマを自作することで、デザインの自由度が増し、サイトのパフォーマンス向上や機能の最適化が可能になります。

しかし、「何から始めればよいかわからない」「最低限必要なファイルは何？」といった疑問を持つ方も多いでしょう。

この記事では、初心者でも取り組みやすい 最低限必要なテンプレート構成 を詳しく解説します。

1. WordPressテーマに必要な最低限のファイル構成

WordPressのテーマを作成する際、最低限以下の3つのファイルが必要です。

index.php ：メインテンプレートファイル（サイトの基本構造を作る）
style.css ：テーマのスタイルシート（デザインを適用）
functions.php ：テーマの機能を追加するファイル（カスタマイズの基盤）

加えて、より使いやすくするために以下のファイルを用意すると便利です。

header.php ：ヘッダー部分（サイト共通のヘッダーを管理）
footer.php ：フッター部分（サイト共通のフッターを管理）
sidebar.php ：サイドバー（ウィジェットやナビゲーションを配置）
single.php ：個別記事ページ（ブログ記事の詳細ページ）
page.php ：固定ページ（問い合わせページなどの専用テンプレート）

2. WordPressの基本的なテンプレートタグとループ

主要なテンプレートタグ

get_header(); ：ヘッダーを読み込む
get_footer(); ：フッターを読み込む
get_sidebar(); ：サイドバーを読み込む

WordPressループの基本

WordPressのテーマ開発では、「ループ」 を使用して投稿を表示します。

if ( have_posts() ) {
    while ( have_posts() ) {
        the_post();
        echo '<h2>' . get_the_title() . '</h2>';
        the_content();
    }
}

このループを index.php や single.php に実装すると、記事が適切に表示されます。

3. シンプルなテーマを作る（基本構造）

1. 必要なファイルを作成

新しいフォルダを作成し、style.css, index.php, functions.php を用意します。

2. style.css にテーマ情報を記述

/*
Theme Name: My Custom Theme
Author: あなたの名前
Description: シンプルなオリジナルテーマ
Version: 1.0
*/

3. index.php を作成

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title><?php bloginfo('name'); ?></title>
    <link rel="stylesheet" href="<?php bloginfo('stylesheet_url'); ?>">
</head>
<body>
    <?php get_header(); ?>
    <div class="content">
        <?php
        if ( have_posts() ) {
            while ( have_posts() ) {
                the_post();
                echo '<h2>' . get_the_title() . '</h2>';
                the_content();
            }
        }
        ?>
    </div>
    <?php get_footer(); ?>
</body>
</html>