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SSL化の方法と常時HTTPS対応で信頼度アップ

SSL化の方法と常時HTTPS対応で信頼度アップのサムネイル画像 セキュリティ・パフォーマンス・バックアップ

はじめに

近年、インターネットのセキュリティ強化が求められる中、GoogleはすべてのWebサイトにSSL(Secure Sockets Layer)の導入を推奨しています。

Google Chromeでは、SSL未対応のサイトには「保護されていません」という警告が表示され、ユーザーの信頼を失う可能性があります。また、2023年のデータによると、Webサイトの約80%がSSLを導入済みであり、SSL未対応のサイトはSEOで不利になることが報告されています。

SSLを適用すると、Webサイトの通信が暗号化され、データの盗聴や改ざんを防ぐことができます。本記事では、SSL証明書の種類、無料・有料の違い、設定方法、および常時HTTPS対応の方法について詳しく解説します。


1. SSLとは?

SSL(Secure Sockets Layer)は、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化する技術です。これにより、クレジットカード情報やログインデータなどの機密情報が第三者に盗まれるリスクを低減できます。

SSL化のメリット

  • セキュリティ向上: データの盗聴や改ざんを防止
  • SEO評価の向上: GoogleがHTTPSをランキング要因として評価
  • ユーザーの信頼獲得: アドレスバーに「鍵マーク」が表示され、訪問者に安全性をアピール
  • ブラウザ警告の回避: ChromeやFirefoxはHTTPサイトを「安全ではない」と表示するため、SSL化が必須

2. SSL証明書の種類と無料・有料の違い

SSL証明書には複数の種類があり、サイトの用途に応じて適切な証明書を選ぶ必要があります。

証明書の種類特徴料金こんな人におすすめ
DV(ドメイン認証)最も基本的なSSL、ドメインの所有確認のみ無料〜個人ブログや小規模サイト
OV(企業認証)企業の実在性を確認し、信頼性が高い有料企業サイトやECサイト
EV(拡張認証)最も厳格な審査があり、企業名がアドレスバーに表示高額銀行・大企業のサイト

無料のSSL証明書の例:

  • Let’s Encrypt(非営利団体が提供、無料で利用可能)
  • ZeroSSL(無料プランあり)

有料のSSL証明書の例:

  • GlobalSign、DigiCert、Sectigo など(1年あたり数千円〜数万円)

3. WordPressサイトでのSSL設定方法

① 無料SSL(Let’s Encrypt)を利用する方法

ほとんどのレンタルサーバーでは、無料SSL(Let’s Encrypt)をワンクリックで導入できます。

導入手順(エックスサーバーの例)

  1. サーバーパネルにログイン
  2. 「SSL設定」メニューを開く
  3. 設定するドメインを選択
  4. 「無料独自SSLを利用する」を選択し、適用
  5. 数分待つとSSLが有効化される

② 有料SSLを導入する方法

  1. SSL証明書を購入(GlobalSignやDigiCertなど)
  2. CSR(証明書署名要求)を発行
  3. 認証手続きを完了
  4. 証明書をサーバーにインストール

4. 常時HTTPS対応の設定方法

SSLを導入した後、サイト全体を常時HTTPSに設定する必要があります。これを行わないと、一部のページがHTTPのままになり、セキュリティ警告が表示されることがあります。

エラー対策:HTTPS化の際によくある問題と解決策

問題解決策
「このサイトは安全ではありません」警告が出るSSL証明書が正しく設定されているか確認し、必要なら再インストール
一部の画像やスクリプトが読み込めないURLをhttps://に変更、またはReally Simple SSLプラグインを利用
リダイレクトループが発生.htaccessのリダイレクト設定を見直し、重複ルールを削除

SSLを導入した後、サイト全体を常時HTTPSに設定する必要があります。

① WordPressの設定変更

  1. WordPressの管理画面にログイン
  2. 「設定」→「一般」を開く
  3. **WordPressアドレス(URL)とサイトアドレス(URL)**をhttps://に変更
  4. 「変更を保存」

② .htaccessを編集してリダイレクト設定

.htaccessファイルに以下のコードを追加し、HTTPからHTTPSへ自動リダイレクトを設定します。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}/$1 [R=301,L]

③ Mixed Content(混在コンテンツ)を修正

SSL化後も、一部のコンテンツ(画像・スクリプトなど)がhttp://で読み込まれていると、「このサイトは完全に保護されていません」と警告が表示されることがあります。

対策方法:

  • Really Simple SSLプラグインを導入(自動で混在コンテンツを修正)
  • データベースのURLを一括変更(Search Replace DBスクリプトを利用)

5. まとめ

SSL化は、サイトのセキュリティ向上だけでなく、SEOやユーザーの信頼獲得にも直結する重要な対策です。特に、GoogleがHTTPSをランキング要因としているため、早めの導入が推奨されます。

SSL導入チェックリスト

✅ 無料SSL(Let’s Encrypt)または有料SSLを選択したか?
✅ サーバーパネルでSSL設定を適用したか?
✅ .htaccessを編集し、HTTPSへリダイレクトを設定したか?
✅ WordPressのURL設定をhttps://に変更したか?
✅ ブラウザで警告が出ていないか確認したか?
✅ Google Search Consoleでサイトマップを更新したか?

SSLを適切に設定し、WordPressサイトの信頼性と安全性を向上させましょう。

SSL導入のポイントまとめ

項目内容
無料SSLLet’s Encryptを利用、コスト0円
有料SSL企業やECサイト向け、高信頼性
常時HTTPS.htaccess設定&WordPressのURL変更
混在コンテンツ対策Really Simple SSLプラグインの活用

SSLを適切に設定し、WordPressサイトの信頼性と安全性を向上させましょう。

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