WordPressサイトのバックアップ、きちんと取っていますか? 突然のトラブルでサイトが消えてしまった場合、バックアップがなければ復旧できません。
「自動バックアップ」と「手動バックアップ」、どちらを選ぶべきか迷うこともあります。 本記事では、それぞれのメリット・デメリットを比較し、最適なバックアップ方法を解説します。
自動バックアップとは?
自動バックアップは、プラグインやサーバーの機能を活用して、定期的にバックアップを取る方法です。 代表的なプラグインには以下のものがあります。
- UpdraftPlus(簡単な設定でクラウド保存も可能)
- BackWPup(詳細なスケジュール設定が可能)
- Jetpack Backup(WordPress公式の信頼性が高い)
メリット
- 手間がかからない:設定しておけば、自動でバックアップが実行される。
- 定期的なバックアップが確実に取れる:忘れずに実行されるため、データを失うリスクが低い。
- クラウド保存が可能:プラグインによってはGoogle DriveやDropboxなどに保存できる。
デメリット
- サーバー負荷がかかる:特にバックアップのタイミングで動作が重くなる可能性。
- 設定ミスによる失敗のリスク:適切に設定しないとバックアップが正常に取れないことがある。
- 復元に手間がかかる場合がある:プラグインによっては復元手順が複雑なことも。
手動バックアップとは?
手動バックアップは、ユーザー自身が必要なタイミングでデータを保存する方法です。 一般的には以下の手順で行います。
- データベースのエクスポート(phpMyAdminやMySQLコマンドを使用)
- WordPressファイルのコピー(FTPソフトを使ってダウンロード)
- ローカルまたはクラウドに保存
メリット
- 確実に必要なデータをバックアップできる:不要なファイルを省き、必要なデータのみ保存可能。
- サーバーの負荷が少ない:必要なときに手動で実行するため、サーバーに負荷をかけない。
- バックアップ内容を細かく管理できる:自分で取るため、保存期間や保存場所を自由に決められる。
デメリット
- 手間がかかる:毎回手動で行う必要があり、忘れるリスクも。
- 初心者には難しい:データベースのエクスポートやFTPの扱いに慣れていないと難しい。
- 定期的に取らないと意味がない:バックアップを取らない期間が長いと、万が一の時に復元できないことも。
実際のトラブル事例
事例1: 自動バックアップが設定ミスで動作せず、復旧できなかった
あるブロガーが自動バックアッププラグインを導入していましたが、設定ミスによりデータが保存されていませんでした。 サーバーのトラブルでサイトがクラッシュし、復旧できずに数年分の記事データを失いました。
事例2: 手動バックアップを怠り、サイトが完全に消滅
企業のサイト運営者が「問題が起きたらバックアップを取ろう」と考えていましたが、 ハッキング被害に遭い、データをすべて削除されてしまいました。 手動バックアップを取っていなかったため、復元不可能となり、サイトを一から作り直すことになりました。
どちらを選ぶべき?
結論として、自動バックアップと手動バックアップを組み合わせるのが最適です。
- 日常のバックアップは自動(設定しておけば負担なく実行可能)
- 重要な変更を加える際は手動(テーマやプラグインの大幅な変更前に実施)
- 定期的に手動でバックアップが正常に動作しているかチェック
安全なバックアップのポイント
- バックアップの保存先を複数用意する(サーバーだけでなくクラウドや外付けHDDにも)
- 最低でも週1回のバックアップを推奨
- バックアップファイルは適切に管理する(不要になった古いデータは削除)
まとめ
WordPressサイトのバックアップは、万が一に備える重要な作業です。
- 手軽に継続するためには自動バックアップが便利
- 完全な管理をしたい場合は手動バックアップも活用
- 定期的なチェックと複数の保存先を確保することが安全対策の基本

どちらか一方ではなく、両方の方法をうまく活用し、安全なサイト運営を心がけましょう!
コメント