あなたのWordPressサイト、セキュリティ対策は万全ですか? 不正アクセスによる被害は、個人ブログから企業サイトまで影響を及ぼします。
しかし、.htaccessを適切に設定すれば、簡単にセキュリティを強化できます。 本記事では、.htaccessの基本と効果的な使い方を解説します。
.htaccessとは?
.htaccess(ハットアクセス)は、サーバーの設定をディレクトリ単位で制御するためのファイルです。 主に以下の用途で使用されます。
- アクセス制限: 特定のIPアドレスのみ許可、不正アクセスのブロック
- リダイレクト: 404エラーページのカスタマイズ、HTTPSへの強制移行
- パフォーマンス向上: キャッシュ設定や圧縮
.htaccessを活用した不正アクセス対策
以下の設定を追加することで、セキュリティを強化できます。
1. 管理画面(wp-admin)へのアクセス制限
<Files wp-login.php>
order deny,allow
deny from all
allow from xxx.xxx.xxx.xxx
</Files>
効果: 指定したIPアドレス以外のログインを禁止し、不正ログインを防止。
2. ディレクトリの一覧表示を防ぐ
Options -Indexes
効果: 直接ディレクトリにアクセスした際にファイル一覧が表示されるのを防止。
3. 特定のファイルへのアクセス制限
<FilesMatch "\.(htaccess|htpasswd)">
Order deny,allow
Deny from all
</FilesMatch>
効果: .htaccessや.htpasswd自体へのアクセスをブロックし、設定ファイルを保護。
4. 特定の国からのアクセスをブロック
SetEnvIf GEOIP_COUNTRY_CODE CN BlockCountry
SetEnvIf GEOIP_COUNTRY_CODE RU BlockCountry
Deny from env=BlockCountry
効果: 中国やロシアなど、不審なアクセスが多い国をブロック。
5. 不正なボットのアクセス制限
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} (malicious_bot|bad_crawler) [NC]
RewriteRule .* - [F,L]
効果: 不正なボットのアクセスを拒否し、サイトの負荷を軽減。
6. 強制HTTPSリダイレクト
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}/$1 [R=301,L]
効果: HTTPアクセスを強制的にHTTPSへリダイレクトし、通信の安全性を確保。
注意点
.htaccessの設定を間違えると、サイトが正常に動作しなくなる可能性があります。 設定変更前に必ずバックアップを取り、適用後にサイトの動作を確認しましょう。
まとめ
.htaccessは、サイトのセキュリティを強化するための強力なツールです。適切に設定することで、以下のようなメリットがあります。

- 不正アクセスの防止: 管理画面への不正ログインを防ぎ、重要なファイルを保護できます。
- ディレクトリの非公開: 重要なディレクトリが第三者に閲覧されるのを防ぎます。
- 特定の国やボットのブロック: 悪意のある攻撃者やスパムボットのアクセスを遮断できます。
- HTTPSリダイレクト: 通信を暗号化し、安全なサイト運営を可能にします。
.htaccessの設定は、誤るとサイトが表示されなくなるリスクもあるため、必ずバックアップを取った上で慎重に編集しましょう。
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